奥の細道 写真旅

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山津見神社■ 旅の写真:福島県飯館村

福島県相馬郡飯舘村佐須虎捕山津見神社へ行ってきました。
旅のお話山の里に海の神様が、なぜ??? 」の謎を解くヒントがあると考えたからです。

山津見神社は虎捕山津見神社とも呼ばれているそうです。
また3番目の写真のように、かつては須佐山津見神社と呼ばれていたことがわかります。
須佐というのは山津見神社がある場所の地名なのですが、私には、須佐・・・、古事記の八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治のヒーロー、 『 須佐之男命(スサノウノミコト) 』を彷彿とさせる名前です。

さてこの山津見神社、祭神は山の神である大山津見神(オオヤマツミノカミ)です。
またまた気の遠くなる話ですが、神々の系譜についてお話しないといけません。
古事記では、大山津見神は、イザナギノミコトが火の神カグツチを切った時に生まれた神とされています。

「 山の里に海の神様が、なぜ??? 」をすでに読まれた方はここで「・・・?」と思われたことと思います。
綿津見神社の祭神のひと柱の「 闇於迦美神(クラオカミノカミ) 」も、 イザナギノミコトが火の神カグツチを切った時に生まれた水の神だったことを思い出したことでしょう。

山の神を祭る山津見神社、そして海の神を祭る綿津見神社、この二つの神社、古事記の中での、あるいは神話の中でのつながりが見えてきましたね。

一見したところ『 海 VS 山 』のように考えましたが、やはり、一つの事件から生まれた『 兄弟 』の神々が祭られているという、深い交流関係が存在していたんですね。

お話が長くなってしまいました、
ここでさらっと要約と私の推理の整理をいたします。

一つの事件というのは、夫婦の神々イザナギとイザナミがいて、イザナミが火の神カグツチを出産する際に、イザナミはカグツチの火で『ホト』を焼かれて死んでしまいます。
妻が死んでしまって怒ったイザナギは、十拳剣「天之尾羽張(アメノオハバリ)」でカグツチを切り殺してしまいました。
その時に十六柱の神々が生まれました。
綿津見神社にお祭りされている闇淤加美神は十拳剣の柄を流れたカグツチの血から、
山津見神社の祭神の大山津見神はカグツチの遺体から、
生まれたとされています。

水・・・、これは製鉄の工程で鉄材を冷却するために欠かせないものです。
そして製鉄には大量の木炭が必要となります。つまり「山」が不可欠なのです。
さらに「須佐」という地名。
須佐之男命(スサノウノミコト)は八岐大蛇(ヤマタノオロチ)の尾から天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)を見つけた・・・
つまり、古代のこのあたりでは、良質の鉄が採れた、優れた刀剣が造られていた、だから「須佐」という地名が付けられたのではないでしょうか。
(二つの神社の関係が深そうだとは分かりましたが、「山の里に海の神様が、なぜ???」は、未だに謎のままです)

令和7年10月 記

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